誰にも嫌われたくないっ!(覇気)
嫌われるのが好きな人なんて居ないですよね?
ただ今回紹介する本「嫌われる勇気」はタイトルだけ見ると真逆の印象を受けます。
今回読んだ「嫌われる勇気」は今まで読んだ本の中でも衝撃を受ける内容でしたので記事にしました。記事を読んで興味を持った方は是非読んでみて欲しい1冊です。
それでは最後までお付き合いください。
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著者紹介
今回紹介する「嫌われる勇気」を書いているのは日本の方で、岸見一郎先生と古賀史健先生の共著だそうです。
内容としてはアドラー心理学を習得した哲人と悩み多き青年の対話形式で進みます。ちなみにアドラー先生はこんな方↓
アルフレッド・アドラー(Alfred Adler、ドイツ語発音: [alfreːt aːdlɐ](アルフレート・アドラー)、1870年2月7日 - 1937年5月28日)は、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。
出典:ウィキペディア
対話形式で進むので非常に読みやすく、悩み多き青年に共感しながらアドラー心理学を理解できる名著です。
結論:自分らしく生きる勇気を持て
自分なりに本書の結論をまとめると、嫌われる勇気とは「自分らしく生きる勇気を持て」という事かなと思います。
「他人の評価を気にして自分らしさを捨てるな」と言い換える事も出来るので、他人の評価を気にしない=嫌われる勇気というのが本書の内容です。
この本の内容は人類の先を行きすぎて、一部理解が追いつきません(笑)
今回はこの本の中から重要だと思った点をピックアップして紹介していきます。
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原因論と目的論
人間は原因があって行動するのではなく、目的があって行動している。というのが原因論と目的論。
これだけだと分かりづらいので例を挙げます。
例①
「自分はブスだから」という理由で告白ができない人は、「ブスだから」という原因で告白できないのではなく、「振られて傷つきたくない」等の目的を達成する為に告白しない
例②
部下のミスに対し怒っている上司は「ミスした」という原因で怒っているのではなく、「怒る事で上下関係を築く」等の目的を達成する為に過剰に怒っている
原因が行動を左右してしまうのであれば、子供の頃に家庭内暴力を受けた子は全員不良になったりするハズだがそうはならない。
過去に原因は無いので【誰しも今この瞬間から変わる事ができる】といった内容です。
課題の分離
本書の肝の部分。ステーキで言えばヒレ、マグロで言えばトロ(早くしろ)
課題の分離とは【自分で変えれる事だけに注力し、自分で変えれない事には何もするな】といった内容。
こちらについても例をいくつか挙げます。
例①
上司が自分を評価しないから腹が立つ。
上司が自分を評価するかどうかは上司の課題であって、自分の課題は仕事を一生懸命にやる事。
例②
子供が勉強しないから毎日ガミガミ言う
子供が勉強するかしないかは子供の課題であって、大人の課題は子供が勉強しやすい環境を作る等。
本書に書かれている課題の分離の例として「馬を水辺に連れて行く事はできるが、馬が水を飲むかは馬の課題」という一文が全てを表していると思います。アドラーは【人間の悩みは全て対人関係にある】と言っています。その対人関係で他人の課題を気にするから悩みが増えるのだそうです。
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承認欲求を捨てろ
これも衝撃的な内容。承認欲求は誰もが持っているモノだし、承認欲求があるから行動できるモノだと考えていました。
ただアドラーは承認欲求の奴隷になる事で他人の人生を歩むコト等を危惧しています。
例①
毎日早く出社して職場を掃除していたが、誰からも褒められないので止めた
職場を掃除する事はすごく良いことなのに、承認欲求が満たされない事で良い行動をやめてしまっています。このように他人の評価・承認が無いと行動しない=他人の意のままに動くことは【自分らしく生きていない】と言えます。
アドラーはむやみに承認欲求を刺激する為「他人を褒めるな」とも言っています。褒めるのではなく「感謝」をしろと。
個人的な感想
他にも共同体感覚とかの話もありますが、まとめれる自信が無いぐらい難しい話なのでやめときます(笑)
本書を読んだワタクシの感想としては全員一度は読むべき本だと感じました。特に課題の分離については人間関係でのトラブルが起きる原因の本質を突いていると思います。この課題の分離を多くの人が真に理解した時、人類は一歩前に進める気がするぐらい納得しました。
ただ本書は【過去に原因は無い】【他人を褒めるな】などやや極論が多いです。すぐにこれを実行できるかと言われると難しいので、アドラー心理学のエッセンスを取り入れていくのが良いのではないでしょうか。
少しでも興味を持ってくれた方は是非1度読んでみて欲しいです。大げさでもなく人生が変わる可能性がある本です。